遺言状

「死んだらあとは全部、アンタたちにまかせるわ」などと言って丸投げの人がいるけれど、それってよくないと思う。

うちの母親なんかもそうで、おかげさまで口も身体もまだピンピンしていますが、よくこんなことを言っています。

お金や財産など、有ったら有るなりに、無ければ無いなりに「遺言状」がないと家族によってはもめたり困ったりするし、いろいろな処理にとても時間がかかる。

「あとはまかせる」も希望を伝えるなり書くなりした上で言うのとでは、まったく違ってきます(正式なのが望ましいのだろうけれど)。

 

それを痛感したのは、3月に夫の親友が亡くなったとき。

彼はなんの遺書も残していなかったので、一緒に遺品整理をした彼のお兄さんと夫はとても困りました。

 

その親友は4年前に悪性の病気を疑われたことがありました。

幸いにも医者の誤診であったことがすぐに分かりましたが、その頃に親友から「もしボクが先に死んだら、服と靴はキミがぜんぶもらって。そして貯金は甥のふたりに分けて家と車は…」なんて話をしていたそうです。

なのでてっきり遺言状を残していると思って探しに探したのですが、けっきょく出てきませんでした。

 

 

毎年、男の人ばかり7、8人でフランスまでスノボ旅行に出かける友だちのひとりは「彼、死んだらあのアルプスに散骨してほしいなって話してたよ」と言うのだけれど(フランスで散骨が合法かは知りませんが)、夫やほかの友だちもいくら親しくてもどれほど彼のことを詳しく知っていても遺族ではないので、服も靴も家も車も預金も遺灰の行き先も、すべては彼のお父さんが決めることになりました。

彼のお父さんはお金はじゅんぶんにあるし悪い人ではありませんが、彼の希望を伝えても高齢で頑固になってしまっているせいなのか「遺言状がないから」と言って、聞く耳を持ってくれませんでした。

けっきょく、預金はそのお父さんのところに。服はぜんぶ古着屋さんにまとめて売り払われ、車は売約済み。家は現在売り出し中。

 

家族を亡くしたご両親やお兄さんにとって、彼の持ち物のひとつひとつをいちいち査定してもらって売りさばくには、気持ちもしんどかったかもしれない。

でもある意味、親兄弟よりも近かったわたしたち友人は、故人の希望がまったく反映されていないことに対しての無念さはぬぐい切れません。

 

 

 

いけないことだと思うのですが、じつは彼の遺品が処分される前に、夫とふたりで何点か内緒でもらってきました。

夫は服。夫の長男はマフラー、次男はジャケット。そして親しかった友だちふたりには本とスカーフを彼が愛用していたものの中からそれぞれの好みに合いそうなものを選びました。

彼も見ず知らずの人に買われるよりはよろこんでくれていると思う。

わたしは彼の生前から誕生日には服や靴などを買ってもらったことがあるし、彼がガリガリだった20代の頃のジーンズ用ベルトも何本かもらっているのでそれでじゅうぶん。

わたしたちは片時も彼のことを忘れられないし、これからもそう。

 

遺言状

 

 

で、うちの話ですが、夫はすでに遺言状を書いており内容も知っているのですが、わたしの場合は娘ひとりなのでいたって簡単。

もし夫よりも先に何かあったら、わたし個人の銀行預金と時計やアクセサリー類のほとんどはみんな娘にと伝えているし、夫よりあとになった場合は、頼りになる夫の長男にもそう話してあります。

でも、万が一、夫と長男とわたしの3人に同時になにかあった場合を考えて(これだけは避けたいですが)、正式な遺言状を書いておこうかなと思うこの頃です。

 

ブログをご覧の皆さん。
いつもありがとうございます。
きょうもクリック応援していただくとランキングがあがり
ブログを書くはげみになります。
どうぞよろしくお願い致します。

こちらと

こちらになります

にほんブログ村 料理ブログ おうちごはんへ
ありがとうございます。

 

 

 

AD

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.