たらこの煮付けとたらこの缶詰

冬になると欠かせない食べものとして、たらこの煮付けをぜひ挙げたい。

都道府県によるのかも知れないけれど、関西では「鯛の子の炊いたん」と呼ばれるこの煮付けが、わたしの家ではお節にもよく入っていて、さらに特別感があります。

たらの子なのになんで鯛の子と呼ぶのか、物知りだった祖父に生前聞いてみたところ、このスケソウダラの子を塩漬け加工したものをタラコ。そして生のを関西では鯛の子と呼ぶのだと言っていました。

 

 

で、この生たらこですが、日本では12月から出回っていますが、イギリスでCod Roeと呼ばれるこれを見かけるようになるのは、年が明けてずいぶんと日が経って、今頃の季節からになります。

「今年はまだですか??」

「まだよ~入ったら大声であなたを呼ぶからさ!」

なんて会話を魚屋さんでなんどもするのは、すでに冬の慣わしになりました。

 

 

イギリス風の食べ方で一般的なのは、丸ごと茹でてから5mmから1cmぐらいの輪切りにし、それをバターで表面を焼いて、トーストに乗っけて食べたりすること。

もしくはこういう缶詰が売っていて、パッケージの写真ではパン粉を付けてフライにするのをすすめています。

このフライ、まだ作ったことはないですが、ちょっと惹かれるわ。

タラコの缶詰

 

 

コーンビーフのように鍵のようなものが付いていて、それをくるくると回して開けるとツルッと出てきます。

タラコの缶詰

 

 

わたしがイギリス食物史の「生き字引」とあがめている、トムさんという80歳後半の人に食べかたを聞くと「ぼくはサラダと一緒にドレッシングで食べてる」そうなので、さっそくまねをしました。冒頭の写真がそれです。

夫も食べるかと思ったので縦半分に切り、サラダと手前に見えるバルサミコオニオンという小たまねぎの酢漬けを添えました。

このバルサミコオニオンはチーズのお供にも最適です。

黒いのは焦げではなく、バルサミコによく漬かった証拠。

どこのスーパーにも置いてあるけれど、やはり人気のあるデリカテッセン(お惣菜屋さん)のものがおいしい。

 

 

 

缶詰めのタラコを薄切りのトーストと一緒に食べてみました。

「オオッ」と感動するものではありませんでしたが、それは味覚が煮つけに似た味を期待していて、ドレッシングに戸惑ったせいかもしれません。

でも、これはこれで別の料理だと思って食べると、白ワインやシャンペンにも合うし、まあまあかも。

パンも食べたし途中でお腹はふくれたけれど、この食べ方だとちょっとした軽食とかつまみみたいで満足感は少ない。

タラコの缶詰

 

話はそれますが、池波正太郎さんが「関東の食べものはしょっぱいとか関西は薄いとか、あそこの県ではあんなものを食べているなどとよその食べものを批判するのは愚の骨頂」と書いていらしたのをずいぶん前に読んだことがあります。

確かにそうだと思い、わたしもほかの地域や国に行っても「それはそれ」と思って違いを楽しみにするようにしています。

でも、その池波正太郎さんが「おんななんか料理人にはなれやしない。毎月、その時期になったら不機嫌になったりして、味が変わってしまってまったくだめだ!」みたいなことを書いてらして、しかもそれがあまりにひどいので、思わず笑ってしまいました。

味のある文章に引きつけられます

 

 

話はもどりますが、やはりタラコの炊いたんはこんなふうに食べたい。

うちではタラコを長いままではなく半分に切ってから(日本のものは皮も柔らかいので、手で引きさくようにするとよい)炊きます。

そうすると熱い煮汁の中で断面がパッと花が咲いたようになり、それがまたいい感じに程よく煮崩れる。

そうやって前もって炊いておいたものを冷蔵庫で冷やし、それを熱々のご飯の上に煮汁ごとかけます。

お行儀のいい食べかたではないけれど、ほどけたつぶつぶも汁ごと一緒にご飯と食べるのが至福。

「減塩」もこの時ばかりは封印し、ちょっぴり濃い目に煮付けたほうがおいしいです。

たらこの炊いたん

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